楽しみながら植物を覚える方法 ~B5版の樹木押し葉作り~

執筆:鈴木雅大 作成日:2010年9月26日
 
自然景観は植物で構成されています。部屋から出て,周りの景色を見渡してみましょう。どこかに必ず植物があるはずです。都会のど真ん中であろうと,どんな場所であろうとも,そこには必ず植物があります。砂漠や南極などの極限環境であっても,条件さえ良ければ植物は生育しています。植物は,私たちにとって最も身近な生き物なのです。けれども,いざ周りの植物を見渡したとき,皆さんは何種類の植物の名前を言い当てられますか。普段の生活で植物を意識する機会はそんなに多くはありません。野菜や果物を除けば,皆さんが知っている植物は,昆虫や哺乳類ほど多くはないのではないでしょうか。近年,植物に限らず身近な生き物を教えてくれる人は少なくなってしまいました。今まで身近な動植物を学ぶ機会のあった人,それはあなたにとってとてつもなく大きな財産なのです。本実習では,植物の名前の覚え方を学び,植物を身近なものとして実感してもらうことが目的です。
 
植物の名前を覚えるためには,実際に野山を歩き,採集し,押し葉を作り,図鑑を調べるという経験を重ねることが大切です。しかし,博物館や大学の研究室で作製しているA3サイズの植物標本を作ることは簡単ではなく,個人で標本を保管するのも大変です。そこで,B5版の画用紙に,乾燥した葉を木工ボンドで貼り付け,クリアファイルに入れ,「押し葉帳」を作ることを始めました。
 
 
     
押し葉帳作製手順
   

1. 葉の採集
 

2. 葉の乾燥
 

3. 押し葉帳作り
 

4. 押し葉帳作りの教育的意義と問題点
 
実習テキスト
 
鈴木雅大 楽しみながら植物を覚える方法~B5版の樹木押し葉作り~(pdfファイル)
 著者が3時間の実習(大学1年生(文学部)対象)で使っていたテキストです。
 
 
実験・観察の紹介
 
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