マコンブ Saccharina japonica
作成者:鈴木雅大 作成日:2011年1月26日(2016年12月20日更新)
 
マコンブ(真昆布,宮部 in 岡村 1902)
Saccharina japonica (Areschoug) C. Lane, Mayes, Druehl & G.W. Saunders 2006: 509.
 
黄藻植物(オクロ植物)門(Phylum Ochrophyta),褐藻綱(Class Phaeophyceae),ヒバマタ亜綱(Subclass Fucophycidae),コンブ目(Order Laminariales),コンブ科(Family Laminariaceae),コンブ属(Genus Saccharina
 
*1. 吉田(1998)「新日本海藻誌」における分類体系:緑藻綱(Class Chlorophyceae),褐藻綱(Class Phaeophyceae),コンブ目(Order Laminariales),コンブ科(Family Laminariaceae),コンブ属(Genus Laminaria)*Laminaria japonicaとして
*2. 吉田ら(2015)「日本産海藻目録(2015年改訂版)」における分類体系:褐藻綱(Class Phaeophyceae),コンブ目(Order Laminariales),コンブ科(Family Laminariaceae),コンブ属(Genus Saccharina
 
Basionym
  Laminaria japonica Areschoug 1851: 29.
Heterotypic synonym
  ヤヤンコンブ Laminaria fragilis Miyabe in Okamura 1902: 131.
その他の異名
  "Fucus saccharinus" auct. non Thunberg 1784: 346.
 
Type locality: "Japonia"
Type specimen: ?
 
マコンブ Saccharina japonica
 
マコンブ Saccharina japonica
撮影地:岩手県 下閉伊郡 山田町 田の浜荒神;撮影日:2014年8月30日;撮影者:鈴木雅大
 
マコンブ Saccharina japonica
撮影地:岩手県 下閉伊郡 山田町 小谷鳥漁港;撮影日:2006年5月5日;撮影者:鈴木雅大
 
マコンブ Saccharina japonica
2年目のマコンブ(撮影地:岩手県 下閉伊郡 山田町 船越漁港;撮影日:2006年5月)
 
マコンブは2年目になると成熟し,先が詰まり,体は分厚くなります。岩手県山田町周辺は,北海道周辺と比べて海水温が高いため,越年性の昆布が少なく,薄くて長い1年目の昆布の中に,写真のような2年目の昆布が点在します。年によって2年生のものが多い時と,全く見られない時があり,年を越せるかどうかは,その年の海水温によって大きく左右されるようです。函館のマコンブに比べれば見劣りしますが,分厚い2年目の個体を見つけた時の感動はなかなかのものです。
 
ドテメ Laminaria japonica f. membranacea Miyabe & Nagai (?)
 
マコンブ Saccharina japonica
1年目の個体の押し葉標本(採集地:岩手県 下閉伊郡 山田町 船越漁港;採集日:2004年6月30日;採集者:鈴木雅大)
 
マコンブ Saccharina japonica
2年目の個体の押し葉標本(採集地:岩手県 下閉伊郡 山田町 船越漁港;採集日:2004年3月11日;採集者:鈴木雅大)
 
三陸沿岸に自生するマコンブの中に,2年目になると体の下部が幅広く,上部が急に細くなるものがあり,このタイプの個体をマコンブの品種として,ドテメ(Laminaria japonica f. membranacea)と呼んでいます。ここに挙げた2枚の押し葉標本の内,下のものは典型的なドテメの姿をしています。ドテメを認めるかどうかは研究者によって意見の分かれるところです。また,マコンブがLaminaria属からSaccharina属に移された際,ドテメについては触れられなかったため,ドテメを認めるのであれば,命名法上,f. membranaceaSaccharina属に移す必要があります。本サイトでは,ドテメを認めるかどうかの判断が尽かなかったため,品種については触れず,岩手県のものは全てマコンブとしました。
 
マコンブ Saccharina japonica
 
マコンブ Saccharina japonica
採取したマコンブを乾す様子(撮影地:岩手県 下閉伊郡 山田町 小谷鳥;撮影日:2001年6月22日)
 
マコンブ Saccharina japonica   マコンブ Saccharina japonica
マコンブの乾場(撮影地:岩手県 下閉伊郡 山田町 小谷鳥;撮影日:2001年6月23日)
 
マコンブ Saccharina japonica
 
マコンブ Saccharina japonica
 
マコンブ Saccharina japonica   マコンブ Saccharina japonica
マコンブの乾場(撮影地:青森県 下北郡 大間町;撮影日:2006年8月)
 
マコンブ Saccharina japonica   マコンブ Saccharina japonica
昆布の門松(撮影地:北海道 函館市 湯の川;撮影日:2009年12月29日)
 
 
参考文献
 
Areschoug, J.E. 1851. Phyceae capenses, quarum particulam primam, venia ampliss. philos. facult. Upsaliens., praeside J. E. Areschoug... pro gradu philosophico p.p. Johannes Conradus Carlberg gothoburgensis. In auditorio Gustaviano die vii maj mdccli. H.A.M.S. pp. 1-32. excudebat Reg. Acad. Typographus, Upsaliae.
 
Lane, C.E., Mayes, C., Druehl, L.D. and Saunders, G.W. 2006. A multi-gene molecular investigation of the kelp (Laminariales, Phaeophyceae) supports substantial taxonomic re-organization. Journal of Phycology 42: 493-512.
 
岡村金太郎 1900-1902. 日本海藻圖説. 敬業社, 東京.
 
吉田忠生 1998. 新日本海藻誌. 1222 pp. 内田老鶴圃, 東京.
 
吉田忠生・鈴木雅大・吉永一男 2015. 日本産海藻目録(2015年改訂版). 藻類 63: 129-189.
 

写真で見る生物の系統と分類真核生物ドメインS A Rヘテロコンタ上門褐藻綱コンブ目コンブ科

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