ケラ Gryllotalpa orientalis |
作成者:鈴木雅大 作成日:2018年7月14日 |
ケラ(螻蛄) |
Gryllotalpa orientalis Burmeister, 1838 |
動物界(Kingdom Animalia),左右相称動物亜界(Subkingdom Bilateralia),旧口動物(前口動物)上界(Superkingdom Protostomia),脱皮動物上門(Superphylum Ecdysozoa),節足動物門(Phylum Arthropoda),汎甲殻亜門(Superphylum Pancrustacea),六脚上綱(Superclass Hexapoda),昆虫綱(Class Insecta),有翅亜綱(Subclass Pterygota),新翅下綱(Infraclass Neoptera),多新翅上目(Superorder Polyneoptera),バッタ(直翅)目(Order Orthoptera),キリギリス亜目(Suborder Ensifera),コオロギ上科(Superfamily Grylloidea),ケラ科(Family Gryllotalpidae),ケラ属(Genus Gryllotalpa) |
撮影地: 兵庫県 淡路市 岩屋(淡路島);撮影日:2018年7月9日;撮影者:鈴木雅大 |
撮影地: 兵庫県 淡路市 岩屋(淡路島);撮影日:2021年7月16日;撮影者:鈴木雅大 |
器用貧乏と同義の意味で「おけらの七つ芸」という言葉があります。「泳ぐ」,「走る」,「跳ねる」,「飛ぶ」,「鳴く」,「穴を掘る」の6つが一般的で,7つ目には「戦う」,「子供を守る(子育てする)」,「よじ登る」,「食用になる」,「薬になる」など様々なものが充てられるようです。いずれにしても「多芸だけどうまくいかない」というネガティブな意味で使われています。昆虫としてはむしろ凄い能力を持っていると思うのですが,なぜこのような扱いを受けるようになったのか気になるところです。著者は淡路島の河川で実習を行ったとき,ケラが川を泳いでいる場面に遭遇しました。学生が網で捕まえ,「水生昆虫を捕まえました」と言って持ってきたので,おけらの七つ芸について説明をしました。放してやると,脚を動かしながらスイスイと泳ぎ去っていきました。せいぜい水に浮く程度だろうと思っていましたが,見事な泳ぎっぷりでした。 |
参考文献 |
永幡嘉之 文・写真.奥山清市 写真.2017. くらべてわかる昆虫.143 pp. 山と渓谷社,東京. |
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