ナナフシモドキ(ナナフシ) Ramulus irregulariterdentatus |
|
作成者:鈴木雅大 作成日:2013年8月6日(2022年7月28日更新) |
|
ナナフシモドキ(七節擬き,別名:ナナフシ) |
Ramulus irregulariterdentatus (Brunner von Wattenwyl, 1907) |
|
動物界(Kingdom Animalia),左右相称動物亜界(Subkingdom Bilateralia),旧口動物(前口動物)下界(Infrakingdom Protostomia),脱皮動物上門(Superphylum Ecdysozoa),節足動物門(Phylum Arthropoda),汎甲殻亜門(Superphylum Pancrustacea),六脚上綱(Superclass Hexapoda),昆虫綱(Class Insecta),有翅亜綱(Subclass Pterygota),新翅下綱(Infraclass Neoptera),多新翅上目(Superorder Polyneoptera),ナナフシ目(Order Phasmatodea),ナナフシ科(Family Phasmatidae),ナナフシ亜科(Subfamily Phasmatinae),ラムルス属(Genus Ramulus) |
|
Synonym |
Baculum irregulariterdentatum (Brunner von Wattenwyl, 1907) |
|
|
|
|
|
|
撮影地:千葉県 柏市 豊四季;撮影日:2013年8月5日;撮影者:鈴木雅大 |
|
|
|
|
撮影地:茨城県 坂東市 大崎 ミュージアムパーク茨城県自然博物館;撮影日:2018年7月16日;撮影者:鈴木雅大 |
|
|
|
|
|
|
|
|
撮影地:兵庫県 淡路市 岩屋(淡路島);撮影日:2020年7月4日;撮影者:鈴木雅大 |
|
|
撮影地:兵庫県 淡路市 岩屋(淡路島);撮影日:2022年7月28日;撮影者:鈴木雅大 |
|
本種は和名が「ナナフシモドキ」で,別名として「ナナフシ」が使われることもあります。「もどき」ではなく普通に「ナナフシ」と呼べば良いのになぜ「ナナフシモドキ」を和名としているのか疑問でした。著者は,「ナナフシ」と呼ばれている種と「ナナフシモドキ」と呼ばれている種があり,それらが同一種と分かったため,どいうわけか「~モドキ」の方が採用されたと思っていました。ニセゴイシウツボと同じケースだろうと思ったわけです。ところが,「ナナフシモドキ」,「ナナフシ」の語源を調べてみたところ,「七節」とは「枝」という意味で,枝(ななふし)に良く似ていることから「もどき」を付けて「ナナフシモドキ」になったそうです。つまり,「ナナフシ」という虫が他にいたわけではなく,最初から「ナナフシモドキ」という名前だったわけです。たくさんの節があるという意味で「七つの節」という説もあるようなので,はっきりとした語源があるわけではなさそうですが,「ナナフシモドキ」を和名とする根拠としては納得です。それならば目や科の和名も「ナナフシモドキ目」,「ナナフシモドキ科」に統一しても良さそうなものですが,おそらく一般的には「ナナフシ」という呼び名の方が浸透しているのでしょう。いっそ「ナナフシ」を標準和名にしてしまえば万事解決ではないかと浅はかなことを思ったりしますが,生物の和名の問題はそう簡単ではないことを著者は身に染みて知っているので,本サイトではナナフシモドキ(ナナフシ)と表記しました。 |
|
参考文献 |
|
永幡嘉之 文・写真.奥山清市 写真.2017. くらべてわかる昆虫.143 pp. 山と渓谷社,東京. |
|
|
>写真で見る生物の系統と分類 >真核生物ドメイン >スーパーグループ オピストコンタ >動物界 >脱皮動物上門 >節足動物門 >昆虫綱 |
|
「生きもの好きの語る自然誌」のトップに戻る |
|
© 2013 Masahiro Suzuki |