アケビ Akebia quinata
 
作成者:鈴木雅大 作成日:2015年9月1日(2022年10月11日更新)
 
アケビ(木通,通草)
Akebia quinata (Houttuyn) Decaisne, 1839
 
維管束植物門(Phylum Tracheophyta),種子植物亜門(Subphylum Spermatophytina),被子植物("Angiospermae"),モクレン綱(Class Magnoliopsida),キンポウゲ上目(Superorder Ranunculanae),キンポウゲ目(Order Ranunculales),アケビ科(Family Lardizabalaceae),アケビ属(Genus Akebia
 
新エングラー体系:被子植物門(Phylum Angiospermae),双子葉植物綱(Class Dicotyledoneae),古生花被植物亜綱(Subclass Archichlamydeae),キンポウゲ目(Order Ranunculales),アケビ科(Family Lardizabalaceae)
クロンキスト体系:被子植物門(Phylum Magnoliophyta),モクレン綱(Class Magnoliopsida),モクレン亜綱(Subclass Magnoliidae),キンポウゲ目(Order Ranunculales),アケビ科(Family Lardizabalaceae)
 
アケビ Akebia quinata
 
アケビ Akebia quinata
 
アケビの雄花
撮影地:兵庫県 淡路市 岩屋(淡路島);撮影日:2016年4月11日;撮影者:鈴木雅大
 
アケビ Akebia quinata
 
アケビの雌花
撮影地:兵庫県 淡路市 岩屋(淡路島);撮影日:2015年4月12日;撮影者:鈴木雅大
 
アケビの果実
 
アケビの果実
撮影地:群馬県 みどり市 大間々町 小平;撮影日:2022年10月9日;撮影者:鈴木雅大・鈴木文子
 
著者が恩師である故 吉﨑 誠 博士(東邦大学名誉教授)から教わった大事な事の一つに「食」があります。著者は20代半ば頃まで食べ物にこだわりを持たない人間でした。このため,スーパーやコンビニで見かける食べ物以外を口にする機会はほとんどありませんでした。ある日,師が「アケビがなっているから食べよう」と言って,2, 3個の実を採ってきました。食べるのは初めてでしたが,知識として実の中身は甘いということは知っていたで,スプーンで中身をすくって美味しく頂きました。残った果肉を捨てようとしたところ、師から「何をしてるんだ?」と注意され,果肉を取り上げられました。師は「これはこうやって食べるんだ」と言いながら,味噌を塗って果肉を炒め,皿に並べました。なるほどうまそうだと口にいれてみると,口いっぱいに苦みが広がり,思わず吐き出しそうになりました。師がニヤニヤしながら「お前はお子様だなあ,この美味しさが分からないようじゃまだまだだな。」と言うのを聞き、「またやられたか」と思いながらしぶしぶ完食しました。それから10年以上経ち,未だ苦味を美味しさと感じる域には達していませんが,アケビの花や実を見るたびに思い出す亡き師の教えです。
 
参考文献
 
邑田 仁 監修.米倉浩司 著.2012. 日本維管束植物目録.379 pp. 北隆館,東京.
 
米倉浩司・梶田忠 2003-「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList),http://ylist.info(2015年9月1日閲覧).
 
 
写真で見る生物の系統と分類真核生物ドメインスーパーグループ アーケプラスチダ緑色植物亜界有胚植物上門被子植物キンポウゲ上目
 
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