日本淡水産紅藻リスト(仮)の編集ルール
2021年10月31日改訂
 
1. 分類体系について
  本リストの分類体系は,概ねAlgaebase (Guiry & Guiry 2021) に沿ったものですが,Algaebaseの情報は直接参考せず,Algaebaseの情報源となった文献を参考にしています。
 
2. 注記(Note)について
  環境省レッドリスト2020の分類体系と異なる箇所や新しく提唱されたもの,その他必要なものについて注記を付けています。
 
3. 掲載している分類群と範囲
  本リストでは淡水産の紅藻類の内,多細胞藻のみを掲載し,単細胞性の紅藻は掲載しませんでした。淡水~汽水域あるいは淡水~海水域に生育する種については,ホソアヤギヌ(Caloglossa ogasawaraensisタニコケモドキ(Bostrychia hamata-tokidaeように日本の淡水域で生育が確認されている種類のみを掲載しました。採録した範囲は日本産海藻リストに倣い、南は与那国島、小笠原島から北は北海道までの現在の行政範囲としました。
 
4. 学名の著者名
  本リストに掲載している学名の著者名は,The International Plant Names Index (IPNI)を参考にしています。→ 藻類の学名に採用している著者名の表記
 
5. 異名(シノニム)について
  異名(シノニム)は,これまで日本産種の名前として用いられたことのあるもののみをリストに掲載し,それ以外は詳細情報に掲載しました。同タイプ異名(Homotypic synonym),異タイプ異名(Heterotypic synonym),同定の誤りに分けて掲載しました。同定の誤りは厳密に言えば異名にはなりませんが,国際藻類・菌類・植物命名規約(ICN)の勧告50Dに従い,"auct. non (auctorum non)"を付けて掲載しました。分類学における「同定の誤り」は「過失」を意味しているものではありません。分類学的研究の進展に伴い,種が異なっていたり,複数の種を混同していたことが明らかとなることはごく普通にあることです。否定的な意味で用いている訳ではないことをご理解ください。
  「≡」:同タイプ異名(Homotypic synonym)であることを示します。
  「=」:異タイプ異名(Heterotypic synonym)であることを示します。
  「xxx xxx auct. non A; B」:Bが xxx xxx とした種はAが命名した xxx xxx ではないという意味になります。
 
6. 和名の仮名遣い
  本リストに掲載している和名の仮名遣いは、原則的に「現代仮名遣い」(内閣公示 1986)に従いました(海藻和名問題参照)。和名については学名のように厳格なルールがある訳ではなく、本リストで用いている和名が正式な標準和名であるということではありません。
 
 
日本淡水産紅藻リスト(仮)
 
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