ハバモドキ属の仲間 Punctaria spp.

作成者：鈴木雅大　作成日：2021年10月30日

ハバモドキ属の仲間

Punctaria spp.

黄藻植物門（オクロ植物門）（Phylum Ochrophyta），褐藻綱（Class Phaeophyceae），ヒバマタ亜綱（Subclass Fucophycidae），ウイキョウモ目（Order Dictyosiphonales），ハバモドキ科（Family Punctariaceae），ハバモドキ属（Genus Punctaria）

岩や転石上に生育するハバモドキ属の1種（Punctaria sp.）

撮影地：千葉県 千葉市 中央区 中央港 千葉ポートパーク；撮影日：2014年4月5日；撮影者：鈴木雅大

撮影地：新潟県 佐渡市 腰細城ヶ浜公園（佐渡島）；撮影日：2017年4月25日；撮影者：鈴木雅大

採集地：兵庫県 淡路市 岩屋港（淡路島）；採集日：2020年3月9日；撮影者：鈴木雅大

比較的穏やかな磯で良くみられるハバモドキ属（Punctaria）の1種です。ハバモドキ（P. latifolia）と同定していましたが，ハバモドキはどちらかと言えば他の海藻に着生するとされているため，別種の可能性があり，同定を改めました。遺伝子解析を踏まえた種同定，分類学的研究が必要です。

押し葉標本（採集地：新潟県 佐渡市 小木 矢島・経島（佐渡島）；採集日：2003年3月1日；採集者：鈴木雅大）

押し葉標本（採集地：岩手県 下閉伊郡 山田町 船越 浦の浜；採集日：2007年4月30日；採集者：鈴木雅大）

体の横断面（採集地：新潟県 佐渡市 二見港；採集日：2003年4月30日）＊1.0%エリスロシン水溶液で染色

体の横断面のスケッチ

複子嚢を付けた体の横断面（採集地：新潟県 佐渡市 二見港；採集日：2003年4月30日）＊1.0%エリスロシン水溶液で染色

単子嚢を付けた体の横断面（採集地：新潟県 佐渡市 小木 矢島・経島；採集日：2003年3月1日）＊1.0%エリスロシン水溶液で染色

ホンダワラ類の体上に生育するハバモドキ属の1種（Punctaria sp.）

採集地：徳島県 鳴門市 北灘町 牛の鼻；採集日：2018年4月26日；撮影者：鈴木雅大

押し葉標本（採集地：徳島県 鳴門市 北灘町 牛の鼻；採集日：2018年4月26日；採集者：鈴木雅大）

ホンダワラ属の体上に着生するハバモドキ属（Punctaria）の1種です。ハバモドキ（P. latifolia）そのものではないかと予想していますが，遺伝子解析を踏まえた種同定，分類学的研究が必要です。

押し葉標本（採集地：福岡県 福津市 津屋崎；採集日：2018年4月18日；採集者：鈴木雅大）

フシスジモク（Sargassum confusum）の体上に着生しています。

体の横断面（採集地：福岡県 福津市 津屋崎；採集日：2018年4月18日）

複子嚢を付けた体の横断面（採集地：福岡県 福津市 津屋崎；採集日：2018年4月18日）

ガサガサハバモドキ？

押し葉標本（採集地：新潟県 佐渡市 浦川漁港（佐渡島）；採集日：2003年7月23日；採集者：鈴木雅大）

体の縁辺がひだ状になることから，ガサガサハバモドキ（Punctaria occidentalis）ではないかと思ったのですが，同定には遺伝子解析が必要なので，種同定は保留しました。

体の横断面（採集地：新潟県 佐渡市 浦川漁港（佐渡島）；撮影日：2003年7月23日）

体の横断面のスケッチ

単子嚢を付けた体の横断面（採集地：新潟県 佐渡市 浦川漁港（佐渡島）；撮影日：2003年7月23日）

単子嚢を付けた体の横断面のスケッチ

オオバハバモドキ？

押し葉標本（採集地：岩手県 下閉伊郡 山田町 船越 浦の浜；採集日：2005年6月23日；採集者：鈴木雅大）

大型になるハバモドキ属（Punctaria）で，A3の台紙に収まらないサイズのものが採れることもあります。オオバハバモドキ（P. kinoshitae）ではないかと思ったのですが，同定には遺伝子解析が必要なので，種同定は保留しました。

参考文献

＞写真で見る生物の系統と分類 ＞真核生物ドメイン ＞S A R ＞ストラメノパイル ＞黄藻植物（オクロ植物）門 ＞褐藻綱 ＞シオミドロ目 ＞ナガマツモ科

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