シアノバクテリア門 Phylum Cyanobacteria

シアノバクテリア綱 Class Cyanophyceae
作成日:2010年6月26日(2015年9月8日更新)
 
 シアノバクテリア(藍藻類)は真正細菌の仲間で,酸素発生型光合成を行う原核生物です。藍藻植物(Cyanophyta)と呼ばれた事もあります。イシクラゲ(Nostoc communeのように肉眼で見える位の群体を作ることもあります。光合成色素としてクロロフィルaとフィコビリンタンパク質,エキネノンやノストキサンチンなどのカロテノイドをもちます。クロロフィルbを持つプロクロロン(Prochroron)やクロロフィルdを持つアカリオクロリス(Acaryochloris marina),最近ではクロロフィルfを持つシアノバクテリア(ストロマトライトを作るグループ)が報告されるなど,光合成色素の種類は多様です。貯蔵物質はデンプンです。細胞内部にはチラコイド膜が存在し,その表面にフィコビリソームが付着しています。細胞中央部にはふつうチラコイドのない領域があり(そのため色が薄く見える),この領域にDNAや力ルボキシソーム(RuBisCOを含む)が存在します。細胞は他の真正細菌と同様,細胞膜と外膜で包まれ,細胞膜と外膜の間にペプチドグルカン層を持ちます。地球史において「大酸化事変」と呼ばれる一大イベントを引き起こしたグループであり,生命誌においても計り知れない影響を与えたグループとして知られています。
 
ユレモ亜綱 Subclass Oscillatoriophycideae
 
クロオコックス目 Order Chroococcales
 
       
ミクロキスチス科        
Microcystis spp.        
撮影:鈴木雅大;千葉県 手賀沼        
 
ユレモ目 Order Oscillatoriales
 
   
ユレモ科   ユレモ科   ユレモ科
リングビア属(Lyngbya)の1種   ユレモ科の1種   ユレモ属(Oscillatoria)の1種
撮影:鈴木雅大;兵庫県 淡路島 岩屋   撮影:鈴木雅大;埼玉県 川越市 鯨井   撮影:鈴木雅大;兵庫県 淡路島 姥懐池
 
       
ユレモ科        
ユレモ属(Oscillatoria)の1種        
撮影:鈴木雅大;兵庫県 淡路島 大谷池        
 
ネンジュモ亜綱 Subclass Nostocophycideae
 
ネンジュモ目 Order Nostocales
 
   
ネンジュモ科   ネンジュモ科   ヒゲモ科
イシクラゲ   ハッサイ(髪菜)   Calothrix parasitica
撮影:鈴木雅大;山梨県 蛭ヶ岳   撮影:鈴木雅大;中国産   撮影:鈴木雅大;岩手県 下閉伊郡 山田町
 
   
アファニゾメノン科   アファニゾメノン科   アファニゾメノン科
Dolichospermum sp.   Aphanizomenon flosaquae   Cuspidothrix sp. (?)
撮影:鈴木雅大;兵庫県 淡路島 一谷池   撮影:鈴木雅大;兵庫県 淡路島 大谷池   撮影:鈴木雅大;兵庫県 淡路島 姥懐池
 
シネココックス亜綱 Subclass Synechococcophycideae
 
シネココックス目 Order Synechococcales
 
     
メリスモペディア科   メリスモペディア科    
Merismopedia sp.   Aphanocapsa sp.    
撮影:鈴木雅大;千葉県 手賀沼   撮影:鈴木雅大;兵庫県 淡路島 大谷池    
 
参考文献
 
杉山純多 編 2005. バイオディバーシティ・シリーズ 4 菌類・細菌・ウイルスの多様性と系統. 裳華房,東京.
 

写真で見る生物の系統と分類 真正細菌ドメイン

「生きもの好きの語る自然誌」のトップに戻る