ケガキ Saccostrea kegaki
作成者:鈴木雅大 作成日:2013年8月11日(2018年9月1日更新)
 
ケガキ(毛牡蠣)
Saccostrea kegaki Torigoe & Inaba, 1981
 
動物界(Kingdom Animalia),左右相称動物亜界(Subkingdom Bilateralia),旧口動物(前口動物)下界(Infrakingdom Protostomia),冠輪動物上門(Superphylum Lophotrochozoa),軟体動物門(Phylum Mollusca),二枚貝綱(Class Bivalvia),翼形亜綱 (Subclass Pteriomorphia),カキ目(Order Ostreida),イタボガキ上科(Superfamily Ostreoidea),イタボガキ科(Family Ostreidae),オハグロガキ属(Genus Saccostrea
 
ケガキ Saccostrea kegaki
 
ケガキ Saccostrea kegaki
撮影地:千葉県 南房総市 小浦漁港;撮影日:2013年8月9日;撮影者:鈴木雅大
 
ケガキ Saccostrea kegaki
 
ケガキ Saccostrea kegaki
撮影地:兵庫県 淡路市 岩屋 田ノ代海岸(淡路島);撮影日:2017年6月19日;撮影者:鈴木雅大
 
ケガキ Saccostrea kegaki
撮影地:兵庫県 淡路市 岩屋 田ノ代海岸(淡路島);撮影日:2018年9月1日;撮影者:鈴木雅大
 
ケガキ Saccostrea kegaki
 
ケガキ Saccostrea kegaki
撮影地:兵庫県 淡路市 岩屋 田ノ代海岸(淡路島);撮影日:2015年9月26日;撮影者:鈴木雅大
 
ケガキ Saccostrea kegaki
 
ケガキ Saccostrea kegaki
撮影地:愛媛県 松山市 高浜町 白石の鼻;撮影日:2016年4月9日;撮影者:鈴木雅大
 
ケガキ Saccostrea kegaki
撮影地:兵庫県 淡路市 岩屋 田ノ代海岸(淡路島);撮影日:2017年6月19日;撮影者:鈴木雅大
 
殻の内側に縁刻歯(chomata)があるのがオハグロガキ属(Saccostrea)の特徴です。
 
老成したケガキ
 
ケガキ Saccostrea kegaki
撮影地:兵庫県 淡路市 大磯(淡路島);撮影日:2016年6月6日;撮影者:鈴木雅大
 
ケガキ Saccostrea kegaki
撮影地:兵庫県 淡路市 大磯(淡路島);撮影日:2016年7月27日;撮影者:鈴木雅大
 
ケガキ Saccostrea kegaki
撮影地:兵庫県 淡路市 大磯(淡路島);撮影日:2017年3月29日;撮影者:鈴木雅大
 
ケガキは老成すると棘状の突起が無くなります。突起の無いケガキは,他のカキ類との区別が難しく,淡路島大磯海岸のケガキは,長らくオハグロガキ(Saccostrea mordax)と呼ばれてきました。大磯海岸では,大学の実習で年に2回ほど海岸動物を観察する機会があるのですが,K.S.氏に指摘されるまで"オハグロガキ"として扱われてきました。ある実習ではオハグロガキを研究対象とする大学院生の方も参加されていたのですが,その方も"オハグロガキ"と判断されたため,著者はここのカキをしばらく"オハグロガキ"として紹介していました。しかし,大磯海岸のカキの殻表にはオハグロガキに見られる縦肋が無く,そもそも大阪湾にはオハグロガキが分布していないことから,老成したケガキと判断するのが妥当と考えられます。本サイトの写真ではうまく表現できていないのですが,K.S.氏によると,ケガキとオハグロガキとを識別する特徴として,1. 殻の内面がケガキはくすんで汚灰色になるのに対し,オハグロガキは殻の内面が純白に近いこと,2. 密生せず単独で岩に固着している場合,ケガキは殻頂部を除いて円形に近く,また平べったくなって殻頂腔(左殻の蝶番付近にできるくぼみ)が浅くなるのに対し,オハグロガキは楔形を呈し,殻頂腔が深くなることなどが挙げられるそうです。
 
参考文献
 
Huber, M. 2013. Saccostrea kegaki Torigoe & Inaba, 1981. Accessed through: World Register of Marine Species at http://www.marinespecies.org/aphia.php?p=taxdetails&id=506737 on 2013-08-11.
 
今原幸光 編著. 2013. フィールド版 写真でわかる磯の生き物図鑑. 279 pp. トンボ出版,大阪.
 
伊勢優史 執筆・撮影,赤坂甲治 監修. 2013. 三崎の磯の動物ガイド 第2版. 168 pp. 東京大学大学院理学系研究科附属三崎臨海実験所,神奈川.
 
奥谷喬司 編著. 1994. 海辺の生きもの. 367 pp. 山と渓谷社,東京.
 
鈴木孝男・木村昭一・木村妙子・森 敬介・多留聖典 2014. 干潟ベントスフィールド図鑑 第2版. 257 pp. 日本国際湿地保全連合,東京.
 

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