シロガヤ Aglaophenia whiteleggei | ||||
作成者:鈴木雅大 作成日:2011年5月22日(2023年10月26日更新) | ||||
シロガヤ(白榧) | ||||
Aglaophenia whiteleggei Bale, 1888 | ||||
動物界(Kingdom Animalia),ヒドラ亜界(Subkingdom Hydrobiotina),刺胞動物門(Phylum Cnidaria),ヒドロ虫綱(Class Hydrozoa),ヒドロ虫亜綱(Subclass Hydroidolina),レプトテカータ目(Order Leptothecata),プルムラリア上科(Superfamily Plumularioidea),アグラオフェニア科(Family Aglaopheniidae),シロガヤ属(Genus Aglaophenia) | ||||
撮影地:神奈川県 三浦市 三崎町 諸磯;撮影日:2011年5月18日;撮影者:鈴木雅大 | ||||
シロガヤ(Aglaophenia whiteleggei)は,磯の代表的な危険生物で,触ると刺胞で刺されます。海藻と間違えて触ってしまうことが多いようです。著者はシロガヤの危険性を良く知っていたつもりでしたが,写真を撮ろうとして近づいたところ,シロガヤの体の一部に触っていたらしく,気が付いたら刺されていました。我ながら磯の観察をなめていたと思いますが,グローブは付けていませんでした(注)。痛みはあまり感じませんでしたが,痒みが5日間続き,シロガヤに触るとどうなるのかを身をもって体験するはめになりました。なお,刺された時の症状には個人差があり,著者は痒いだけで済みましたが,人によっては強いアレルギー症状が出ることもあるそうなので,著者の体験例が必ずしも参考になるとは限りません。また,ハチに刺された際のアナフィラキシーショックが好例だと思いますが,毒を持つ生き物に刺されたあるいは噛まれた場合,一回目は大したことがなかったとしても,二回目以降も同じ症状で済むとは限りません。危険生物には極力近づかないようにするのが得策でしょう。ましてや素手で磯採集を行うのは,刺される以前の問題なので,怪我の防止のためにも必ず手袋をはめるようにしましょう。
注.著者は,海藻類を専門としており,海藻を現場で見分ける際,手触りを重視するスタイルを取っています。このため,左手のみグローブをし,利き手は素手のまま海に出ることが多いのですが,この時はそれが徒となってしまいました・・・。 |
||||
撮影地:兵庫県 南あわじ市 福良(淡路島);撮影日:2023年10月26日;撮影者:鈴木雅大 | ||||
参考文献 | ||||
今原幸光 編著. 2023. 新 写真でわかる磯の生き物図鑑. 286 pp. 海文堂,東京. | ||||
NPO法人 武蔵野自然塾 編.2017. 危険生物ファーストエイドハンドブック 海編.96 pp. 文一総合出版,東京. | ||||
Schuchert, P. 2012. Aglaophenia whiteleggei Bale, 1888. In: Schuchert, P. (2012) World Hydrozoa database. Accessed through: World Register of Marine Species at http://www.marinespecies.org/aphia.php?p=taxdetails&id=284062 on 2013-04-18. | ||||
篠永 哲・野口玉雄 2013. フィールドベスト図鑑 vol.17. 危険・有毒生物.256 pp. 学研教育出版,東京. | ||||
>写真で見る生物の系統と分類 >真核生物ドメイン >スーパーグループ オピストコンタ >動物界 >ヒドラ亜界 >ヒドロ虫綱 >レプトテカータ目 | ||||
「生きもの好きの語る自然誌」のトップに戻る | ||||
© 2011 Masahiro Suzuki |