ヒガシニホントカゲ Plestiodon finitimus |
作成者:鈴木雅大 作成日:2016年1月2日(2021年11月28日更新) |
ヒガシニホントカゲ(東日本蜥蜴) |
Plestiodon finitimus Okamoto & Hikida, 2012 |
動物界(Kingdom Animalia),左右相称動物亜界(Subkingdom Bilateralia),新口動物(後口動物)下界(Infrakingdom Deuterostomia),脊索動物上門(Superphylum Chordata),脊椎動物門(Phylum Vertebrata),顎口下門(Infraphylum Gnathostomata),四肢動物上綱(Superclass Tetrapoda),爬虫綱(Class Reptilia),有鱗亜綱(Subclass Squamata),スキンク目(Order Scincoidea),スキンク(トカゲ)科(Family Scincidae),スキンク(トカゲ)亜科(Subfamily Scincinae),トカゲ属(Genus Plestiodon) |
撮影地:千葉県 柏市 豊四季;撮影日:2011年4月24日;撮影者:鈴木雅大 |
撮影地:東京都 文京区 本郷;撮影日:2014年4月22日;撮影者:鈴木雅大 |
撮影地:千葉県 柏市 布施 あけぼの山農業公園;撮影日:2021年5月4日;撮影者:鈴木瑛子 |
ニホンカナヘビ(Takydromus tachydromoides)やニホンヤモリ(Gekko japonicus)と並んで,身近なトカゲです。著者は子供の頃,トカゲが好きでニホンカナヘビや本種を良く追いかけたものですが,本種は動きがすばやくてただの一度も捕まえられなかった想い出があります。幼体は黒い縦じまが5本あり尾が青いのですが,成体になると写真のように体側面の太い縦じまのみになります。
本種は,ニホントカゲ(Plestiodon japonicus)と同一種と考えられてきましたが,Okamoto & Hikida (2012) は,頭部にある前額板の形の違いなどから,別種として区別しました。本サイトでは,関東地方で撮影したものを全て本種としましたが,正確に区別するにはつかまえて頭部の鱗の配置を確認する必要があります。 |
撮影地:東京都 文京区 本郷;撮影日:2012年7月24日;撮影者:鈴木雅大 |
成体になりかけの個体です。黒い縞模様があり,尾も青みが残っています。 |
撮影地:東京都 文京区 本郷;撮影日:2013年8月28日;撮影者:鈴木雅大 |
幼体です。顕著な縞模様と青い尾が特徴です。 |
オカダトカゲ Plestiodon latiscutatus ? |
撮影地:静岡県 賀茂郡 河津町 浜;撮影日:2019年5月2日;撮影者:鈴木雅大 |
前額板が離れているのでヒガシニホントカゲだと思ったのですが,伊豆半島にはオカダトカゲ(Plestiodon latiscutatus)という近似種が生息しているそうです。オカダトカゲの特徴は体列鱗数が28-30枚であることだそうですが,写真で分かるわけもなく,同定は断念しました。 |
参考文献 |
Okamoto, T. and Hikida, T. 2012. A new cryptic species allied to Plestiodon japonicus (Peters, 1864) (Squamata: Scincidae) from eastern Japan, and diagnoses of the new species and two parapatric congeners based on morphology and DNA barcode. Zootaxa 3436: 1-23. |
Uetz, P. and Jirí Hošek (eds.), The Reptile Database, http://reptile-database.reptarium.cz/species?genus=Plestiodon&species=finitimus, accessed Jan. 2 2016. |
>写真で見る生物の系統と分類 >真核生物ドメイン >スーパーグループ オピストコンタ >動物界 >脊索動物上門 >脊椎動物門 >爬虫綱 >有鱗亜綱 >スキンク目 |
「生きもの好きの語る自然誌」のトップに戻る |
© 2016 Masahiro Suzuki |