セイヨウリンゴ Malus pumila
 
作成者:鈴木雅大 作成日:2015年10月12日
 
セイヨウリンゴ(西洋林檎)
Malus pumila Miller, 1768
 
維管束植物門(Phylum Tracheophyta),種子植物亜門(Subphylum Spermatophytina),被子植物("Angiospermae"),モクレン綱(Class Magnoliopsida),バラ上目(Superorder Rosanae),バラ目(Order Rosales),バラ科(Family Rosaceae),モモ亜科(Subfamily Amygdaloideae),ナシ連(Tribe Pyreae),ナシ亜連(Subtribe Pyrinae),リンゴ属(Genus Malus
 
新エングラー体系:被子植物門(Phylum Angiospermae),双子葉植物綱(Class Dicotyledoneae),古生花被植物亜綱(Subclass Archichlamydeae),バラ目(Order Rosales),バラ科(Family Rosaceae)
クロンキスト体系:被子植物門(Phylum Magnoliophyta),モクレン綱(Class Magnoliopsida),バラ亜綱(Subclass Rosidae),バラ目(Order Rosales),バラ科(Family Rosaceae)
 
セイヨウリンゴ Malus pumila
 
セイヨウリンゴの花
撮影地:千葉県 船橋市 三山 東邦大学習志野キャンパス;撮影日:2014年4月24日;撮影者:鈴木雅大
 
著者が学生だった頃,東邦大学習志野キャンパスの理学部側の花壇や空き地には,著者の恩師 故 吉﨑 誠 博士(東邦大学名誉教授)が植えた苗木や草花があちこちに見られました。著者も吉﨑先生を手伝って,マンサク(Hamamelis japonicaマユミ(Euonymus sieboldianusヤマザクラ(Cerasus jamasakuraアジサイ(Hydrangea serrata var. thunbergiiキミノオンコ(Taxus cuspidata f. luteobaccataブナ(Fagus crenataイヌブナ(F. japonicaアメリカザイフリボク(Amelanchier canadensis,スイフヨウ(Hibiscus mutabilis),シバヤナギ(Salix japonicaクヌギ(Quercus acutissimaヤシャブシ(Alnus firmaなどなど,たくさんの木や草を植えたものです。今になってみると大学の許可なく植物を植えて良く何も言われなかったものだと思いますが,当時は理学部側の植物は吉﨑先生が管理するのが暗黙の了解としてあったため,周りを気にすることなく様々な植物を植え,世話をしてきました。

2004年の秋か冬頃だったと思います。吉﨑先生と2年生位の学生達が東邦大学習志野キャンパスの2号館と3号館の間の広場にリンゴ(?)の苗木を植えました。近くのホームセンターで「リンゴ "フジ"」として売られていたものだったそうです。ところが,2005年の春になってみると,咲いた花はリンゴではなくナシ(Pyrus pyrifoliaでした。吉﨑先生から,「「ナシ」を「リンゴ」として売り付けるとはけしからん!買ってきたお店に行って,確かな「リンゴ」を2本もらってきなさい!」と言われた学生達は,言われた通り「リンゴ」を2本もらってきました。そういうわけで,東邦大学習志野キャンパスの2号館と3号館の間の広場には,ナシの木が1本と,リンゴの木が2本,植えられています。2014年に東邦大学を訪れた時,3本の木は立派に花を咲かせており,「この木がここにある理由を知る者は多分誰もいないんだろうなあ。」と感慨深く眺めておりました。

 
セイヨウリンゴ Malus pumila
 
セイヨウリンゴの果実
撮影地:青森県 弘前市;撮影日:2011年8月26日;撮影者:鈴木雅大
 
カザフスタン,キルギスタン,タジキスタンを原産地とする栽培植物です。
 
参考文献
 
米倉浩司・梶田 忠 2003. 植物和名ー学名インデックス YList. http://ylist.info/index.html(2015年10月11日閲覧).
 
 
写真で見る生物の系統と分類真核生物ドメインスーパーグループ アーケプラスチダ緑色植物亜界有胚植物上門被子植物バラ上目バラ目バラ科モモ亜科ナシ連
 
「生きもの好きの語る自然誌」のトップに戻る