コシロノセンダングサ Bidens pilosa var. minor

作成者：鈴木雅大　作成日：2016年12月1日（2019年11月5日更新）

コシロノセンダングサ（小白の栴檀草，別名：シロノセンダングサ）

Bidens pilosa var. minor (Blume) Sherff, 1925

維管束植物門（Phylum Tracheophyta），種子植物亜門（Subphylum Spermatophytina），被子植物（"Angiospermae"），モクレン綱（Class Magnoliopsida），キク上目（Superorder Asteranae)，キク目（Order Asterales），キク科（Family Asteraceae），キク亜科（Subfamily Asteroideae），ヒマワリ上連（Supertribe Helianthodae），ヒマワリ連（Tribe Heliantheae），センダングサ属（Genus Bidens）

新エングラー体系：被子植物門（Phylum Angiospermae），双子葉植物綱（Class Dicotyledoneae），合弁花植物亜綱（Subclass Sympetalae），キキョウ目（Order Campanulales），キク科（Family Compositae）

クロンキスト体系：被子植物門（Phylum Magnoliophyta），モクレン綱（Class Magnoliopsida），キク亜綱（Subclass Asteridae），キク目（Order Asterales），キク科（Family Asteraceae）

撮影地：千葉県 柏市 豊四季；撮影日：2012年11月8日；撮影者：鈴木雅大

撮影地：兵庫県 淡路市 岩屋（淡路島）；撮影日：2019年11月5日；撮影者：鈴木雅大

北アメリカ原産の外来種です。コセンダングサ（Bidens pilosa var. pilosa）の変種で，白い舌状花を付けるのが特徴です。コセンダングサのもう一つの変種であるオオバナノセンダングサ（B. pilosa var. radiata）とは，舌状花が小さいことで区別されています。コシロノセンダングサとオオバナノセンダングサと同様に白い舌状花を付けるセンダングサとして，コセンダングサとコシロノセンダングサの雑種であるアイノコセンダングサが知られています。アイノコセンダングサの舌状花はコシロノセンダングサよりもさらに小さいので，著者はコシロノセンダングサは舌状花がオオバナノセンダングサとアイノコセンダングサの中間位の大きさと認識してきました。ただ，淡路島に住むようになってからふと思ったのですが，コセンダングサがオオバナノセンダングサと雑種を作った場合，舌状花はどうなるのでしょう？コシロノセンダングサと同じ位の大きさの舌状花を付けたりはしないでしょうか？というのも著者の近所ではコセンダングサとオオバナノセンダングサが同所に見られ，2種に混じるような形で「コシロノセンダングサ」が生えています。見かける度にコセンダングサとオオバナノセンダングサとの交雑種ではないかと思うのですが，コセンダングサとオオバナノセンダングサが雑種を作るかどうかは調べても見つかりませんでした。そもそもコセンダングサ，オオバナノセンダングサ，コシロノセンダングサはBidens pilosaの変種（＊学名上の基変種はコセンダングサ）なので「雑種」という表現も適当ではないかもしれません。機会があったら専門家にたずねてみたいと思っています。

参考文献

邑田 仁 監修．米倉浩司 著．2012. 日本維管束植物目録．379 pp. 北隆館，東京．

米倉浩司・梶田忠 2003-.「BG Plants 和名－学名インデックス」（YList），http://ylist.info（2016年12月1日閲覧）.

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