コヒラ Gelidium tenue
 
作成者:鈴木雅大 作成日:2011年3月21日(2018年7月1日更新)
 
コヒラ(小平)
Gelidium tenue Okamura 1934: 43. Pl. 23. Pl. 31, Figs 8-10.
 
紅藻植物門(Phylum Rhodophyta),真正紅藻亜門(Subphylum Eurhodophytina),真正紅藻綱(Class Florideophyceae),マサゴシバリ亜綱(Subclass Rhodymeniophycidae),テングサ目(Order Gelidiales),テングサ科(Family Gelidiaceae),テングサ属(Genus Gelidium
 
*1. 吉田(1998)「新日本海藻誌」における分類体系:紅藻綱(Class Rhodophyceae),真正紅藻亜綱(Subclass Florideophycidae),テングサ目(Order Gelidiales),テングサ科(Family Gelidiaceae),テングサ属(Genus Gelidium
*2. 吉田ら(2015)「日本産海藻目録(2015年改訂版)」における分類体系:紅藻綱(Class Rhodophyceae),テングサ目(Order Gelidiales),テングサ科(Family Gelidiaceae),テングサ属(Genus Gelidium
 
掲載情報
岡村 1935: 55. Pl. 332. Pl. 335, Figs 9-11; 宮田 1998: 515-516. Fig. 5-447; 吉田 1998: 638. Pl. 3-39, Fig. F.
 
Type locality: 神奈川県 藤沢市 江ノ島 (吉田 1998: 638) 注.レクトタイプを指定する必要があります(後述)。
Type specimen: SAP herb. Okamura(北海道大学大学院理学研究科植物標本庫 岡村金太郎コレクション)(吉田 1998: 633, 638. Pl. 3-39, Fig. F)
 
分類に関するメモ:コヒラ(Gelidium tenue)は,記載時に複数の産地が掲載されているため,レクトタイプを指定する必要があります。岡村(1934. Pl. 23)には,神奈川県江ノ島産の標本が掲載されており,吉田(1998. Pl. 3-39, Fig. F)は岡村(1934)の図と同じ標本を「タイプ標本」としているので,江ノ島産の標本がタイプに相当するのは間違いないと考えられますが,「designated (= 指定)」に類する表記がないため,改めてレクトタイプを指定する必要があると考えられます。
 
コヒラ Gelidium tenue
撮影地:神奈川県 藤沢市 片瀬東浜;撮影日:2014年4月17日;撮影者:鈴木雅大
 
コヒラ Gelidium tenue
 
コヒラ Gelidium tenue
採集地:神奈川県 鎌倉市 七里ヶ浜;採集日:2018年6月15日;採集者:鈴木雅大
 
コヒラ Gelidium tenue
押し葉標本(採集地:神奈川県 鎌倉市 七里ヶ浜;採集日:2004年4月8日;採集者:鈴木雅大)
 
 
参考文献
 
Guiry, M.D. and Guiry, G.M. 2013. AlgaeBase. World-wide electronic publication, National University of Ireland, Galway. https://www.algaebase.org; searched on 19 January 2013.
 
宮田昌彦 1998. 第5章 海の藻類 第2節 1-6. テングサ目 Gelidiales.In: 千葉県史料研究財団(編)千葉県の自然誌本編4 千葉県の植物1.pp. 512-517. 千葉県.
 
岡村金太郎 1934. 本邦産てんぐさ属及おばくさ属ニ就イテ.水産講習所研究報告 29: 35-53.
 
岡村金太郎 1935. 日本藻類圖譜 第7巻 第7集.東京.*自費出版
 
吉田忠生. 1998. 新日本海藻誌.1222 pp. 内田老鶴圃,東京.
 
吉田忠生・鈴木雅大・吉永一男 2015. 日本産海藻目録(2015年改訂版).藻類 63: 129-189.
 
 
写真で見る生物の系統と分類真核生物ドメインスーパーグループ アーケプラスチダ紅藻植物門真正紅藻綱マサゴシバリ亜綱テングサ目
 
日本産海藻リスト紅藻植物門真正紅藻亜門真正紅藻綱マサゴシバリ亜綱テングサ目テングサ科テングサ属コヒラ
 
「生きもの好きの語る自然誌」のトップに戻る