ウシガエル Lithobates catesbeianus | ||||
作成者:鈴木雅大 作成日:2016年1月2日(2023年4月28日更新) | ||||
ウシガエル(牛蛙,英名:American bullfrog) | ||||
Lithobates catesbeianus (Shaw, 1802) | ||||
動物界(Kingdom Animalia),左右相称動物亜界(Subkingdom Bilateralia),新口動物(後口動物)下界(Infrakingdom Deuterostomia),脊索動物上門(Superphylum Chordata),脊椎動物門(Phylum Vertebrata),顎口下門(Infraphylum Gnathostomata),四肢動物上綱(Superclass Tetrapoda),両生綱(Class Amphibia),カエル(無尾)目(Order Anura),アコスマヌラ・クレード(Clade Acosmanura),カエル亜目(Suborder Neobatrachia),アカガエル上科(Superfamily Ranoidea),アカガエル科(Family Ranidae),アメリカアカガエル属(Genus Lithobates) | ||||
Homotypic synonym | ||||
Rana catesbeiana Shaw, 1802 | ||||
撮影地:新潟県 佐渡市 小木町 小木漁港(佐渡島);撮影日:2017年4月27日;撮影者:鈴木雅大 | ||||
ウシガエルを見つけた水路 | ||||
カエルの仲間は,一部を除き,淡水にしか生息していません。浸透圧の関係で海水中では長時間生存できないと考えられているからです。もちろん海水に入れたらすぐに死んでしまうということはありません。とはいえ,著者はこれまで海でカエルを見たことはありませんでした。ところが,新潟県佐渡島の漁港で海藻を採集をしていると,港に流れ込む水路の中でウシガエルに出会いました。水路には海産緑藻(アオサ藻)のアオノリ類,海産紅藻のツルシラモ(Gracilariopsis chorda)などが生育しており,海藻の間をカエルが泳ぐという不思議な光景を目の当たりにしました。水路には淡水が流れ込んでおり,完全な海水ではなく汽水であると思いますが,それでも海からわずか数メートルのところでカエルに出会ったのは驚きでした。
ウシガエルは,北アメリカ大陸原産の外来種で,日本各地でみられます。外来生物法における特定外来生物に指定されている他,環境省及び農林水産省が作成した生態系被害防止外来種リストでは,「重点対策外来種」に選定されています。 |
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幼生(オタマジャクシ) | ||||
撮影地:千葉県 柏市 酒井根 下田の杜緑地;撮影日:2020年4月24日;撮影者:鈴木雅大 | ||||
撮影地:千葉県 柏市 酒井根 下田の杜緑地;撮影日:2022年4月30日;撮影者:鈴木雅大 | ||||
撮影地:千葉県 柏市 酒井根 下田の杜緑地;撮影日:2023年4月24日;撮影者:鈴木雅大 | ||||
参考文献 | ||||
松井正文 2016. ネイチャーウォッチングガイドブック 日本のカエル 分類と生活史 ~全種の生態、卵、オタマジャクシ.255 pp. 誠文堂新光社,東京. | ||||
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