ミナミヒゲミジンコ Calanus sinicus
 
作成者:鈴木雅大 作成日:2018年2月24日
 
ミナミヒゲミジンコ(南髭微塵子,南髭水蚤)
Calanus sinicus Brodsky, 1962
 
動物界(Kingdom Animalia),左右相称動物亜界(Subkingdom Bilateralia),旧口動物(前口動物)下界(Infrakingdom Protostomia),脱皮動物上門(Superphylum Ecdysozoa),節足動物門(Phylum Arthropoda),汎甲殻亜門(Subphylum Pancrustacea),マルチクラスタケア上綱(Superclass Multicrustacea),六齢ノープリウス綱(Class Hexanauplia),カイアシ亜綱(Subclass Copepoda),新カイアシ下綱(Infraclass Neocopepoda),ヒゲナガケンミジンコ(ヒゲミジンコ)目(Order Calanoida),ヒゲナガケンミジンコ(ヒゲミジンコ)科(Family Calanidae),ヒゲナガケンミジンコ(ヒゲミジンコ)属(Genus Calanus
 
ミナミヒゲミジンコ Calanus sinicus
 
ミナミヒゲミジンコ Calanus sinicus
採集地:兵庫県 淡路市 岩屋港(淡路島);採集日:2018年2月23日;撮影者:鈴木雅大
 
カラヌス目(Calanoida)の仲間です。第一触角が長く,体長の半分より長いこと,前体部と後体部がはっきりと区別でき,前体部と後体部の比率が2 : 1 より大きいという特徴からカラヌス目ということは判断できるのですが,恥かしながら科や属の特徴や同定については自信がありません。ただし,本種については体長が2 mmを超え,プランクトン採集で採れるカイアシ類の中では群を抜いて大きいことから,「日本の海産プランクトン図鑑」に従い,本種と同定しました。結果的に著者が同定できた唯一のCalanus属です。Calanus属の和名として「ヒゲナガケンミジンコ属」と「ヒゲミジンコ属」の2つが知られています。「ヒゲナガケンミジンコ属」の方が古そうですが,「ケンミジンコ属」との区別から「ヒゲミジンコ属」とすることがあるそうで,本種の和名も「ミナミヒゲミジンコ」です。どちらを用いたら良いか分からないので本サイトでは「ヒゲナガケンミジンコ(ヒゲミジンコ)属」としています。
 
参考文献
 
岩国市立ミクロ生物館 監修.2013. 日本の海産プランクトン図鑑 [第2版].268 pp. 共立出版,東京.
 
Walter, T.C. & Boxshall, G. 2018. World of Copepods database. Calanus sinicus Brodsky, 1962. Accessed through: World Register of Marine Species at: http://www.marinespecies.org/aphia.php?p=taxdetails&id=346214 on 2018-02-24
 
 
写真で見る生物の系統と分類真核生物ドメインスーパーグループ オピストコンタ動物界脱皮動物上門節足動物門汎甲殻亜門六齢ノープリウス綱新カイアシ下綱
 
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