Satsuma arisana takahasii
 
作成者:鈴木雅大 作成日:2011年1月14日(2014年12月2日更新)
 
Satsuma arisana takahasii (Kuroda, 1941)
 
動物界(Kingdom Animalia),左右相称動物亜界(Subkingdom Bilateralia),旧口動物(前口動物)下界(Infrakingdom Protostomia),冠輪動物上門(Superphylum Lophotrochozoa),軟体動物門(Phylum Mollusca),腹足綱(Class Gastropoda),異鰓亜綱(Subclass Heterobranchia),被側区(Cohort Tectipleura),汎有肺亜区(Subcohort Panpulmonata),真有肺上目(Superorder Eupulmonata),柄眼目(Order Stylommatophora),マイマイ上科(Superfamily Helicoidea),ナンバンマイマイ科(Family Camaenidaie),ニッポンマイマイ属(Genus Satsuma
 
Satsuma arisana takahasii
 
  Satsuma arisana takahasii   Satsuma arisana takahasii  
撮影地:台湾 基隆市 台湾海洋大学;撮影日:2009年7月13日;撮影者:鈴木雅大
 
殻長が5 cm近くある大型のカタツムリです。単に大きいという理由から5年以上もの間,アフリカマイマイ(Achatina fulicaと誤同定しておりました(2014年11月にK・S氏からご指摘を頂きました)。著者は沖縄やシンガポールでアフリカマイマイを何度か見かけ,写真も撮影しておりましたが,間違いを指摘されたときは絶句しました。貝の分類をしている某氏からは「貝屋なら発狂しますよ」との名言(?)も飛び出し,恥ずかしさのあまりサイトを閉鎖しようかとすら思いましたが,何とか思いとどまりました。専門外ゆえの同定ミスはこれまでも何度か指摘されておりますが,今回ばかりは自分でもなぜ間違えたのか分からない位,どうしようもない勘違いだったと思います。深く反省し,以後は同定のあやふやなものは掲載を控えるように気を付けております。

本種は,K・S氏のご指摘及び大きさと右巻きの殻の特徴から,ニッポンマイマイ属(Satsuma)までは絞ることが出来たのですが,種については正直なところ自信がありません。台湾東北部で見つけたことから,Wu et al. (2007) に従い,台湾の固有亜種である本亜種と同定しましたが,未だ種分類に問題が残されているグループのようで,正確な同定や分類は今後の研究の進展結果次第で変わるかもしれません。

 
参考文献
 
Wu, S.P., Lin, Y.S. and Hwang, C.C. 2007. A new Satsuma species (Pulmonata: Camaenidae) endemic to Taiwan. Zootaxa 1608 : 59-68.
 
 
写真で見る生物の系統と分類真核生物ドメインスーパーグループ オピストコンタ動物界冠輪動物上門軟体動物門腹足綱異鰓亜綱真有肺上目柄眼目
 
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