ハクセンシオマネキ Uca lactea
 
作成者:鈴木雅大 作成日:2015年6月6日(2018年3月31日更新)
 
ハクセンシオマネキ(白扇潮招)
Uca lactea (De Haan, 1835)
 
動物界(Kingdom Animalia),左右相称動物亜界(Subkingdom Bilateralia),旧口動物(前口動物)下界(Infrakingdom Protostomia),脱皮動物上門(Superphylum Ecdysozoa),節足動物門(Phylum Arthropoda),汎甲殻亜門(Subphylum Pancrustacea),軟甲綱(Class Malacostraca),真軟甲亜綱(Subclass Eumalacostraca),エビ上目(Superorder Eucarida),エビ(十脚)目(Order Decapoda),エビ(抱卵)亜目(Suborder Pleocyemata),カニ下目(Infraorder Brachyura),真短尾節(Section Eubrachyura),スナガニ上科(Superfamily Ocypodoidea),スナガニ科(Family Ocypodidae),シオマネキ属(Genus Uca
 
ハクセンシオマネキ Uca lactea
 
ハクセンシオマネキ Uca lactea
右の鋏脚が大きい雄
 
ハクセンシオマネキ Uca lactea
左の鋏脚が大きい雄
 
ハクセンシオマネキ Uca lactea
 
撮影地:兵庫県 淡路市 大谷(淡路島);撮影日:2015年6月4日;撮影者:鈴木雅大
 
片側だけ発達した雄の白い鋏脚が特徴です。和名の由来となっているのは,シオマネキの仲間で良く知られているウェービング(求愛ダンス)が白い扇を振っているように見えるからです。しかし,肝心のウェービングを撮ることは出来ませんでした。
 
ハクセンシオマネキ Uca lactea
採集地:兵庫県 淡路市 大谷(淡路島);採集日:2018年3月21日;撮影者:鈴木雅大
 
学生実習で採集してきたものです。学生の一人が「鼻ザリガニ」の真似をして本種に自分の鼻を挟ませたところ,悶絶した上,流血沙汰になりました。誰も同情しませんでしたが,大きさに反して,シオマネキの挟む力はなかなか強力であるという教訓となりました。「頼もしすぎるビッグシザー(注)」とは良く言ったものだと思いました。

注.沙村広明先生の某作品が元ネタですが,分かった方は相当な漫画通だと思います。

 
参考文献
 
Davie, P. 2015. Uca (Austruca) lactea. Accessed through: World Register of Marine Species at http://marinespecies.org/aphia.php?p=taxdetails&id=558117 on 2015-06-06.
 
奥谷喬司 1994. 海辺の生きもの.367 pp. 山と渓谷社,東京.
 
鈴木孝男・木村昭一・木村妙子・森 敬介・多留聖典 2014. 干潟ベントスフィールド図鑑 第2版.257 pp. 日本国際湿地保全連合,東京.
 
豊田幸詞・関 慎太郎 著.駒井智幸 監修.2014.ネイチャーウォッチングガイドブック 日本の淡水性エビ・カニ 日本産淡水性・汽水性甲殻類102種.255 pp. 誠文堂新光社,東京.
 
渡部哲也 2014. 海辺のエビ・ヤドカリ・カニハンドブック.104 pp. 文一総合出版,東京.
 
 
写真で見る生物の系統と分類真核生物ドメインスーパーグループ オピストコンタ動物界脱皮動物上門節足動物門汎甲殻亜門軟甲綱エビ(十脚)目カニ下目真短尾節
 
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